テスト直前には、自分で最終確認をする生徒がほとんどだと思います。
例えば、ワークの問題を全体的に解き直す、とかでしょうか。
悪くないのですが、ワークを全て解き直すと結構な時間がかかります。
また、ワークの問題の答えだけ覚えてしまって応用が利かない、みたいな生徒もいます。
そんな訳で、今回はテスト前のセルフチェックについて確認していきます。
頭の中で思い返す
個人差はありますが、テスト直前であれば、頭の中で繰り返し思い返すだけで十分です。
事前に十分な演習をしている前提です!
教科書やワークを読み返して、語句や解法などを思い出せるか確認していきます。
数学などに関しては、解法の流れを理解できているかを確認します。
実際にノートに演習するわけではないので、時間はそんなにかかりません。
そのため、テスト範囲を何周も繰り返し確認していくことが可能です。
不安に感じる部分だけ、実際にノートなどに演習すれば良いのです。
テスト前日~2日前くらいは、頭の中でセルフチェックを繰り返す感じで良いのではと思います。
以下、各科目・分野などについてのセルフチェックのポイントをまとめていきます。
英語について
英語については、単語と文法でポイントが異なります。
単語
日本語の意味を読んで、英単語のスペルが思い出せるか確認します。
学校で配布されるワークでも、赤シートで隠して勉強できるようになっていることが多いです。
ノートなどに、日本語を黒字・英単語を赤字で書いて、確認テストを自作しても良いですね。
単語を赤シートで隠してセルフチェック!
文法
文法に関しては『なぜその語順になるのか』理解することが重要です。
文法には明確なルールがあるので、それを理解し活用できるようにする必要があります。
文法を理解する上では、品詞(名詞・動詞・形容詞・前置詞)などに着目することが大切です。
一度しっかり理解してしまえば、直前の確認はあまり必要ないかもしれません。
数・理の計算・応用問題について
数学や理科の計算・応用問題は、解法の流れを理解していることが重要です。
計算問題では、特に『間違えやすいポイント』を頭に入れておくことです。
基本的には符号ミスが大半なので、符号ミスをしやすいパターンにのみ注意すれば大丈夫です。
例えば、かっこの前のマイナスです。
-(A-B)みたいな形でよくミスするよね…
応用問題では『なぜその解法になるのか』を理解することです。
答えを出すのに必要な要素はほとんど決まっています。
その要素がなぜ必要になるのか・どうやって使うのかを理解しておくことです。
そうすると、本番でも思いつく可能性が高まります。
理・社の重要語句について
理科や社会の重要語句の暗記では、語句の内容を理解・暗記することが重要です。
語句は覚えているけど、テストで得点が取れない生徒って結構います。
そういった生徒は、語句の内容をよく理解できていないことが多いです。
語句の内容については、以下に着目して整理していく必要があります。
- いつ(when)
- どこで(where)
- 誰が(who)
- 何を(what)
- なぜ(why)
- どうやって(how)
5W1Hというやつです!
社会は全体的に、理科は何を・なぜ・どうやってを中心に整理していきます。
ノートなどに、重要語句を黒字・内容を赤字で書いて、確認テストを自作しても良いですね。
語句は覚えている前提で、内容を赤字に…
国語について
国語では、教科書本文の内容についてポイントをまとめます。
基本的には、教科書本文はそのまま出題されるので、本文内容を理解・暗記しておくと良いです。
説明的文章
筆者の主張と、その根拠をしっかり理解しておきます。
一般的な意見と、筆者の主張の対比(違い)の部分も重要ですね。
接続詞(しかし・なぜなら等)も覚えておくと良いかもしれません。
物語的文章
場面と登場人物の心情を頭に入れておきましょう。
どの場面で、誰がどう思っているかということが重要です。
表現技法(比喩・擬人法など)や、風景の描写(心情の描写)なども覚えるポイントです。
詩・短歌
季節(季語)や筆者の心情を覚えておきましょう。
表現技法(比喩・擬人法など)や、風景の描写(心情の描写)なども重要です。
古文・漢文
まずは現代語訳をしっかり覚えましょう。
基本的には物語文に近い感じです。
漢文の返り点などの文法はしっかり理解しましょう。
理解が暗記を助ける
定期テストレベルで考えれば、基本的には『暗記』の勝負です。
全てをまるまる覚えていれば、高得点が取れることが多いです。
しかし、単純な暗記は簡単に忘れていきます。
長期的な暗記につなげるためには、理解していくことが重要です。
理解が暗記を助ける
そのことをしっかり頭に入れて勉強していきましょう。