日本人の3分の1は、『日本語が読めない』という統計データがあるそうです。
この場合の『日本語が読めない』というのは、日本語を正確に理解できないという意味です。
もちろん、文章の難易度による差はあると思います。
しかしながら、近年読解力が下がってきているような実感はあります。
説明書を読んでみたけど、使い方がよくわからなかったとか、そもそも説明書を読む気にならないとか。
最近だと、説明動画がアップロードされていることが多いですよね。
読解力の低下は、語彙力の低下による影響が大きいと思います。
つまり、言葉の意味を正確にイメージできる人が減ってきているということです。
子供に関して言えば、本や新聞をあまり読まなくなったこと、YouTubeなどの映像メディアが主流になったことなどが原因として考えられます。
YouTubeなどの映像メディアは、クリエイター側としても、分かりやすさ・面白さという基準で動画を作ります。
結果として、単純な言葉が増え、様々な言葉に触れる機会が減ります。
あと、動画で見たほうが楽なので、より活字を読まなくなる流れもあります。
実際のところ、大人に関しても語彙力の低下はあると思います。
大人の場合は、新しい言葉にどの程度触れているかで、差が出ると思います。
技術が発展して、様々な機械やサービスが現在進行形で増えています。昔は存在しなかった言葉もたくさんできました。
よく分からない単語が並ぶと、やはり文章は理解できなくなります。
私自身も、カタカナのビジネス用語が並ぶと「ちょっとよくわからないです」ってなります。
ちょっと関係ない話になりますが『聞き流し学習』というものが少し話題になっています。
良質な動画や音声のメディアが増えたことを利用し、他の作業をしながら『聞き流し学習』をするというものです。
質よりも量を重視して、何回も聞き流すことで、情報をインプットしていく学習方法です。
確かに、英単語の聞き流しなどは効果ありそうです。リスニング対策にもなりますし。
昔、そんな感じの教材が話題になったこともありますね。
時代が進み、劣化してしまったもの、進化しているもの、様々なものが溢れています。
結局のところ、うまく適用し、使えるものを使っていくしかないですね。