目的意識は、あらゆる結果に大きく影響します。
目的意識を正しく持っていれば、自分は何のために行動しているのかをしっかり自覚できます。
そのため、良い結果につながりやすいです。
逆に、誤った目的意識を持ってしまうと、思ったような結果が出ません。
求める結果に対して、行動がずれてしまうからです。
以下、勉強における『問題演習』を例に挙げて話します。
問題演習の目的は、学習内容を定着させることです。
演習の中で、自分がまだ理解できていない部分を探し、その部分の復習を行っていきます。
正しい目的意識を持っていれば、学習内容の定着に注力します。
その結果として、問題集を解き終えているはずです。
『学習内容を定着させる』ために『問題集を終わらせる』のです。
これが本来の流れです。
目的意識がずれてしまうと、問題集を解き終えることが目的に置き換わります。
間違った問題は模範解答を写して終わりです。
目的意識のずれにより行動が大きく変わってしまうのです。
その結果、本来の目的である学習内容の定着は中途半端に終わります。
『問題集を終わらせる』ために『問題集を終わらせる』のです。
何のために演習しているのか目的がわかりません。
これらの目的意識の問題は『言うは易し、行うは難し』です。
学校から宿題が出され、塾からも宿題を出される。
それらを日々の生活の中でこなしていく。
本来の目的を意識できず「終わらせること」が目的にすり替わってしまっても不思議ではないです。
多くの中高生がこれらの問題に直面しているはずです。
しかしながら、やはり本人が自覚するしかないのかなと思います。
とりあえず『終わらせる』意識で取り組む。
やる以上は『身につける』意識で取り組む。
何だかんだ言って、後者の方がやる気が出るような気がします。