中学だとオール3がだいたい平均くらいだと考えられます。
しかし、高校だとオール3は平均未満だと考えられます。
中学時代と同様に、高校もオール3で平均だと考えていると後々に大変なことになります。
なぜ、高校だとオール3が平均より下なのか。
その答えは、内申点の1が実質的には存在しないからです。
高校で内申点1を取ってしまった場合、留年になります。
そのため、基本的には内申点が1になることがありません。最低でも内申点には2が付くことになります。
したがって、内申点の内訳としては2・3・4・5となり、平均値としては3.5となります。
大学の推薦入試で出願条件に『評定平均3.5以上』と書かれることが多いのはこのためです。
高校では各評定のイメージはこんな感じです。
評定2
平均を大きく下回る。赤点ギリギリライン。
評定3
平均をやや下回る。平均前後。
評定4
平均をやや上回る。
評定5
平均を大きく上回る。
ここで注目したいのが、評定の4です。
中学時代にオール4を取ろうとした場合、生徒によってはかなりハードルが高いです。
高校では、平均点をある程度上回れば評定に4が付きます。中学に比べるとハードルは低いです。
さらに言えば、高校入試を通して学力レベルの再分配がされた後なので、学力的に大きな差はありません。
中学時代はオール3だった生徒でも、努力次第で高校ではオール4以上が達成可能です。
前職のプロ社員個別時代のある生徒の話です。
オール3くらいの公立高校の生徒でしたが、高校3年時の評定平均は驚異の4.8。
指定校推薦で南山大学に進学していきました。
この生徒を中学時代からずっと指導していたのですが、高校受験の段階である作戦を立てました。
『高校では評定平均を稼いで、指定校推薦で大学進学する』
その生徒は作戦をやり切りました。
見事に指定校推薦を獲得し、余裕をもって年内で受験を終えることができました。
こんな大学受験の攻略方法もあります。