個別指導のプロ講師として

個別指導の利点は、生徒それぞれに合わせた指導ができることです。

一般的には、生徒のペースに合わせて授業をしてくれるから、授業が理解しやすいという様なイメージでしょうか。

しかしながら、生徒に合わせているだけではなかなか成績は上がらないものです。

私は個別指導のプロ社員講師として、3名以下の個別指導で年間1000コマ以上・のべ生徒数2500人以上を毎年こなしてきました。

その中で学習指導や進路指導で、個人的に意識してきたことを紹介していきます。

勉強の基準の底上げ

成績を上げるためには、生徒が勉強に対してどこまで頑張るかの基準の底上げは必須です。

本人任せにしていると、結局は同じ基準で勉強し、同じようなテスト結果になります。

例えば勉強の量について。

今まではワークを1周するだけで終わっていた。

しかし、2周・3周と繰り返しすことを当たり前にする。

そうすることで勉強の量の基準は上がります。

勉強の質の部分では。

基本問題への精度の意識・応用問題への粘りなどについて基準を上げる必要があります。

勉強はたくさんしているけど点数が伸びない生徒に関しては、質の底上げが必要です。

成績の良い子たちは、勉強面での『当たり前』の基準が高いです。

だから、テストで良い結果が出ます。

成績を上げようと思った場合、勉強の『当たり前』の基準を上げることを意識して指導していかなければなりません。

個別指導では、その基準を生徒ごとに適切に設定して指導することができます。

生徒に合わせるとしたらその部分です。

レベルの少し上を基準にすることが重要です。

テストの戦略設計

科目にもよりますが、学力というものは基礎が蓄積されるにつれ、徐々に上がっていくものです。

しかしながら、定期テストや入試の時期は決まっています。

その時がベストの状況とは限りません。

したがって、定期テストや入試に対して、その時の戦力で最大限の成果を出す必要が出てきます。

テスト直前期で、重要になってくるのは取捨選択です。

どこで点を取り、どこを捨てるかということです。

特に、捨てる判断が重要だと考えています。

個人的な戦略としては、最低ラインの底上げを狙うことです。

つまり、取りこぼしをなくすということです。

本人が取れるべき問題を確実に取れるような指導に切り替えます。

生徒によっては、応用問題をバッサリ切り捨てる場合もあります。

結局のところ、本番で得点すべき問題に時間を使ったほうが得点が安定するためです。

状況によっては、特殊な応用問題の大穴狙いもしますが、やはり安定しません。

そもそも出ない場合もありますし、出たとしても解ききれるかという問題もあります。

生徒に対しても、自分が得点すべき問題を理解してもらいます。

テスト本番でも、取るべき問題を取り切れるかどうかという意識で受けると落ち着いて回答できます。

突飛な問題を気にしなくなります。

もちろん、普段の授業で実力の底上げを行っている前提です。

受験の戦略設計

基本的には大学入試から逆算して高校入試を考える必要があります。

近年は大学入試の入試形式が多岐にわたるので、事前の情報収集が必須です。

もし、自分の進路希望が決まっているならそれに特化した高校を選択するのも一つです。

個人的には、高校に関しては入試そのものでなく入学後が重要だと考えています。

何も考えずに高校に入学してしまうと、うまくいかないケースも多々あります。

高校入学後に関して気になる方は以下のコラムへ

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まとめ

以上のことを当たり前に感じる方も多いかもしれません。

しかしながら、できてない講師も一定数いるのは事実です。

正直な話、私自身も学生講師時代はここまで意識してやってないです。

社員講師として、数多くの生徒を指導した経験から、意識できるようになりました。

もちろん、今後の講師業においても常に磨き上げていく内容だと思っています。

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