塾講師としての何年も働いてきて、成績の上がりにくい生徒の特徴はいくつか考えられます。
その一つとして『塾をよく休む』ということがあります。
当然と言えば当然です。
物理的に『授業数が減る』『授業のリズムが崩れる』といった問題が発生する訳ですから。
しかし、実際は物理的な問題ではなく、精神的な問題である場合が多いです。
今回は塾をよく休む生徒はなぜ成績が上がりにくいのかについて説明していきます。
勉強の優先順位
塾をよく休む生徒は、勉強の優先順位が低い場合が多いです。
つまり、勉強や塾をあまり重要だと考えていないということです。
このような生徒は『ちょっと頭が痛い』『なんかだるい』というような理由で塾を休みます。
そもそも勉強に対する意識が低いので、学習効果も低いです。
勉強の優先順位が高い生徒は、軽い体調不良であれば勉強や塾を優先します。
実際のところ、ちょっと疲れているだけなので、早く寝れば回復します。
『病は気から』ということわざもあります。
塾をよく休む生徒は気合が足りていないことが多いです。
近年はコロナの影響があったので難しい部分はあったかもしれませんが、本質的には同じです。
生活習慣
実際に体調をよく崩すという生徒もいます。
生まれつきの体質であるなら仕方ないです。
しかしながら、生活習慣がだらしなくて体調をよく崩すという生徒もいます。
基本的には規則正しい生活をしていれば、体調はそんな簡単には崩れません。
体調をよく崩すということは、不規則な生活が原因である場合が多いです。
なんとなくスマホを見ていて夜更かしをする。
朝寝坊や昼寝の影響で夜に寝付けない。
そんな感じで、生活リズムが崩れてしまいます。
その結果、睡眠時間が減ったり睡眠の質が下がったりして、疲労が溜まり免疫力が低下します。
これも結局は精神的な問題です。
精神的な甘さがだらしない行動を引き起こしています。
生活リズムの改善案として、日中眠くなった場合は仮眠がおススメです。
タイマーをセットして、目を閉じて瞑想します。
その際は呼吸に集中して、頭の中を空にすることを意識すると効果的です。
朝や夜にルーティンを作ることも効果的とされています。
特に睡眠の質を上げたいのなら、夜のルーティンは重要です。
流れとしては、まずは就寝時間を決めて、その後就寝前に行うルーティンを設定していきます。
例えばこんな感じです。
- 就寝時間を12時に設定する
- 11時30分頃から単語帳で英単語の暗記を行い、眠くなってきたら寝る
寝る前は単調なことをして、脳を退屈させることが重要です。
その他の注意点は、寝る前はスマホを見ないこと・食事をしないことなどです。
実は、起床時間を固定する方が大事とも言われています。
朝日を浴びた16時間後に眠くなるようになっているそうです。
これらは大人にも有用な知識です!
危機管理能力
例えば、受験直前の冬に人混みの中に出かける受験生をどう思いますか?
ちょっと危機感が無いんじゃないかって思うはずです。
もし、それでインフルエンザでも移されたらどうするんだって想像できます。
そういう生徒はやはり危機管理能力が低いなと感じてしまいます。
一番大切な時期に体調を崩す危険を自ら犯すわけです。
少し考えればわかることだと思うのですが、誘惑に負けてしまうのでしょうか。
そう言った部分も精神的な弱さです。
こういった危機管理能力の低い生徒は、なんでこのタイミングで?という休み方をします。
受験直前の大事な時期に長期離脱をして、授業の計画が大幅に狂います。
塾を休む理由
塾をよく休む生徒には、それぞれ理由があります。
野球やサッカーのクラブチームに所属していて、急な試合や遠征が入るなどの場合もあります。
その場合でも、勉強の優先順位が高い生徒は他の日に挽回します。
勉強とスポーツを両立できる生徒はそういう生徒です。
精神的な未熟さから塾をよく休む生徒は、なかなか成績が上がりません。
まずは形からでいいので、しっかり休まず塾に通いましょう。