コーチングだけでは

近頃流行りのコーチング。ティーチングではなく、コーチング。

いつも通りの逆張りですが、私はコーチングをそこまで重要視していません。結局、コーチングだけやっててもうまくいくわけではないからです。

そもそも、ティーチングとコーチングの違いって?と思う方もいるかもしれません。

今回はティーチングとコーチングについてお話していきます。

ティーチングとは

ティーチングとは、自分の持っている知識や経験を、相手に提供して成長を促す手法です。

学校や塾の授業は、主にティーチングです。教師が生徒に対して情報を発信することが中心となっているためです。

コミュニケーションのスタイルは、指導者から受け手側への一方通行となります。指導者側が明確な答えを持っているという前提で行われます。

ティーチングには、相手に答えを教えて指導するという特徴から、短時間で情報を伝達できるメリットがあります。

コーチングとは

コーチングは、対話を通して、受け手が自ら答えを導き出せるようにサポートする指導の手法です。

コミュニケーションスタイルは、コーチする側と受ける側が双方向となります。また、コーチングは指導を受ける側が答えを持っているという前提で行われることが多いです。

コーチングの最大のメリットは、自分の頭で考える力を付けさせ、自立を促せるという点です。

コーチングが流行る理由

日本の教育は古くからティーチングのスタイルです。

この形式のデメリットとしては、生徒が受け身になってしまったり、自分で考える習慣が身に付けづらくなったりしてしまうことなどが挙げられます。

また、一方的な指導が苦手な生徒は、モチベーションを下げてしまう可能性もあります。

以上のようなデメリットから、これからの時代はコーチングだのアクティブラーニングだの言われているわけです。

コーチングの前に

コーチングは、受け手の潜在能力を引き出す手法です。

注意点としては、ある程度の知識や経験がすでにある場合に効果的に働くということです。

つまり、コーチングは中上級者向けの指導法なのです。知識や経験のない者にコーチングの指導したところで、大きな効果は得られません。

したがって、コーチングを行う前に、知識や経験をある程度身に着けさせる必要があります。

先ずティーチングより始めよ

知識や経験を手早く身に着けさせる手法は、ティーチングです。

結局のところ、まずはティーチングで基礎を固めていくことが重要になってきます。コーチングはその後です。

基礎のできていない生徒に「いいからコーチングだ」とやってみたところで、あまり効果は期待できません。

アイディアは今までの知識や経験の組み合わせから生まれる、と私は考えています。よほどの天才でない限り。

自分の頭で考えるためには、最低限の知識と経験が必要になります。それはコーチングよりティーチングの方が効率的に身につきます。いわゆるタイパですね。

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