物理基礎【力のつり合い】

高校1年生に物理基礎の『力のつり合い』について授業をしました。

授業前にそんなことを言っていました。

『力のつり合い』は、物理の中で最も重要な単元の一つです。

この単元が理解できれば、力学は最後までたどり着けるのではと思います。

それだけ重要な単元です。

解法の流れはざっくりと以下のようになります。

• 力の作図
• 力の分解
• 水平成分・鉛直成分でそれぞれ立式

基本的には、ほとんどの力学の問題は同じ流れで解くことになります。

だからこそ『力のつり合い』が理解できれば、大抵の力学の問題には対応できます。

しかし、なかなか上手くいかないものです。

②の力の分解がよく理解できずに、物理を捨ててしまう生徒が多いのではないかと思います。

また、③の水平・鉛直に分けて考えることも最初はコツがいります。

②がよく理解できない理由としては、三角比を利用する必要があるからです。

この時期、ほとんどの高校の数学では、三角比をまだ習っていないはずです。

それなのに物理で先に出てきてしまうのです。

実のところ、三平方の定理(特別な直角三角形)の利用なので、イケなくはないです。

ただ、中学でも最後に習う単元なので、習得できていない生徒が多いんですよね。

そのような背景と、高校の授業進度が合わさって、壊滅的な被害が出るわけです。

先述の授業では、物理における三角比の計算と力の分解におけるコツ等から指導しました。

最終的には、立式までの全体の流れを理解してもらえたように思います。

あとは、この流れを運動方程式にも利用していく感じになりますね。

中間テストから期末テストまではあっという間です。

それに合わせて学校の授業もペースアップします。

授業の理解度にも大きな差が出るタイミングです。

だからこそ、日々の疑問をコツコツ解決していくことが重要になりますね。