多くの高校生は2年生から文理が分かれます。
さらには、1年生の2学期の段階で文理選択をしなければいけません。
自分の進路にもかかわる大きな決断をすることになります。
個人的には、理系を選択をする場合は特に注意が必要だと思っています。
なんとなく理系を選択してしまうと勉強面でかなり苦労することになるからです。
今回は理系選択ついて説明していきます。
生徒によっては厳しい話もあるかもですが、最終的には自分の希望を優先してください。
理系選択の目安
理系を選択する上での成績の目安について話していきます。
個人的な見解なので参考程度にお願いします。
- 河合塾の全統記述模試の数学の偏差値が60以上
- 定期テストにおける数学・物理・化学の成績が上位25%以内
1について
全統記述模試は夏休み中に受験でき、9月末ごろに結果が返ってきます。
範囲も狭く受験者数も少ないので、この段階で偏差値60を超えないようだとなかなか厳しいです。
この時期だと偏差値70超えも普通に出ます。
2について
学校のテストで苦労している感じで理系に進むと、受験勉強どころではなくなってしまいます。
理系科目の定期テストは余裕でこなせる状態でないと厳しいです。
ただ、上位校の場合は定期テストはそこまで気にしなくていいかもしれません。
推薦狙いの場合
推薦を狙っていく場合は1の条件は無視しても大丈夫です。
定期テストで上位が取れていれば問題ないです。
理系はなぜ厳しいのか
文系との大きな違いは数ⅢCがあるということです。
つまり、根本的に理系のほうが勉強する科目数が多いのです。
さらに言えば、数ⅢCは内容もかなり難しくなります。
数学ⅠⅡABの内容が身についている前提で単元の学習が進みます。
ⅠⅡABの応用問題が、基本問題のような扱いを受けます。
ⅠⅡABのレベルで躓いてしまうと、ⅢCで地獄を見ることになります。
また、理系は理科が2科目必要になります。
基本的には物理と化学を選択します。
物理に関してはほぼ数学です。
化学でも計算単元は多数あります。
結局のところ、数学的技能がないと理科も厳しい状況になります。
一般受験を考える場合、学校で理科の範囲が終わるのは受験直前になります。
基本的には社会も同様です。
自学で進めるか、塾などで進めるかしないと十分な対策ができずに入試に臨むことになります。
文系でも社会は同様の状況になります。
しかし、英語や国語など他教科は2年生までに終わっているので受験勉強に比重を置けます。
入試対策の時間も理系に比べると作りやすいです。
まとめ
やはり厳しい内容になりました。
もしかしたら理系選択を断念する生徒もいるかもしれません。
ただ、理系で一般入試をする場合はこれくらい覚悟しないと厳しいのは事実です。
なんとなく理系を選択してしまって、苦労している生徒を何人も見てきました。
文転する生徒が毎年一定数いるのはそういうことです。
理系の学部・学科に興味がある場合は、高校1年生の1学期から本気で頑張ってください。