最近の個人塾では、自学演習型が流行っているような気がします。
もしかしたら、もっと前からなのかもしれません。
自学演習型のざっくりとした特徴は以下のような感じです。
- テスト前は毎日自学演習
- 予習型指導(集団指導が多い)
- 定額通い放題(コース別料金の塾も)
ワクベスもその系譜です!
今回は、そんな自学演習型の学習塾についてお話します。
自学演習型の起こり
自学演習型の一番の特徴は、テスト前は毎日塾で徹底的に演習させることです。
テスト前は授業をしないで、ひたすら演習させるという塾も多いです。
もちろんテスト範囲は予習済み!
個人的には、成績を上げるためにはかなり効果的な方法だと思っています。
塾講師をしていると以下のような問題に直面することが多いです。
- 宿題は当てにならない
- 家庭学習も当てにならない
- 授業だけでは演習不足
授業をたくさんしても、宿題や家庭学習がいい加減だと演習量としては不十分です。
その結果、テストの点数につながらないことが多いです。
そんな演習量で大丈夫か?
自学演習型では、塾内で徹底演習をします。
そのため、宿題や家庭学習に関係なく、十分な演習をすることができます。
結果として、演習不足による失点が減り、点数が伸びます。
一番いいのを頼む!
おそらくは多くの塾長が同じような考えに至り、テスト前徹底演習の塾が増えたのだと思います。
もはや個人塾では定番化しているのが現状です。
あと某有名個人塾ブログの影響も…
自学演習型の弱み
経営する側からすると、自学演習型にも弱みはあります。
大きくは以下の3点です。
①追加授業で売り上げを伸ばしにくい
テスト前は徹底演習に入るので、追加授業を組むことは基本的にありません。
そのため、テスト対策の追加授業で売り上げを底上げするということができません。
多くの個別指導塾では追加授業で売り上げを底上げしていますが、自学演習型ではそれは難しいです。
講習に関しては、追加料金を設定している塾もありますし、そうでない塾もあります。
経営する側からすれば、単月の売り上げを容易にベースアップしにくいというのは弱みになります。
しかし…お客様からすると…
②生徒数の最大値が低い
自学演習型はテスト前は全員の生徒を塾に来させる必要があります。
そのため、生徒数の限界値は座席数によって決まります。例えば、座席が40席なら生徒も40名までということです。
一般的な塾では、回転数も含めて生徒数の上限を決めていきます。
例えばAコマとBコマの2回転あるとすれば、40席でも最大80名の生徒を受け入れることが可能です。
自学演習型では生徒数の最大値が、一般的な塾よりも少なくなります。
生徒数の最大値が少なければ、基本的には売り上げの最大値も低くなります。
なんだかんだ塾も商売ですので、痛いところではあります。
③生徒の合う合わないが分かれる
生徒からするとテスト前は毎日塾でひたすら勉強させられる訳です。
ちょっとキツイっす…
そう思ってしまう生徒も一定数います。
普通の塾に比べると入塾のハードルは少し高いです。
生徒の合う合わないがはっきり分かれると思います。
ターゲット層が狭くなるため、集客的にはあまり良くないですよね。
あとは最大生徒数とのバランス次第!
個人塾との相性
以上、自学演習型の概要についてざっくりとまとめました。
個人的には、自学演習型は個人塾との相性が良いシステムだと思います。
以前にどこかでお話ししましたが、個人塾で万人受けを狙っても仕方ないです。
個人塾はニッチで突出したサービスを提供しないと生き残れないですからね。