たまに生徒から「テスト中にパニックになってしまう」という話を聞きます。
よくある話ですが、解けると思っていた問題が急に分からなくなって焦ってしまうというものです。
個人的には、テスト中の立ち回りも含めての実力だと思っています。
テスト勉強の段階では解けていても、テスト本番で得点できなければ意味がありません。
今回は、テストで結果を出すための立ち回りについてお話していきます。
ゆっくりスタート戦法
これは私が実際によくやっていた戦法です。
試験開始の合図からワンテンポ遅らせて、ゆっくりと問題を解き始めます。
試験開始と同時に周りは必死に問題を解き始めます。
それを深呼吸でもしながら『みんな必死だな』と客観的に捉えます。
そうすると意外と落ち着きます。
その後、問題全体をなんとなく確認します。
全体の感じをつかめたら『そろそろやるか』と問題を読み始めます。
最初はゆっくりでも、問題を解き始めれば自然とスピードは上がります。
最初にちょっとゆっくりするくらい時間配分に影響ありません。
もちろん、ほんの数秒の話ですよ。
最初の数秒くらい周りの様子を感じるくらいの余裕を持っていたほうがいいです。
個人的には最初から全力でスタートすると、脳にすごい負荷がかかるイメージがあります。
ゆっくりと解き始めることで、脳を徐々に慣らすことができます。
そうすることで脳の消耗を抑えられるような気がしています。
特に科学的根拠のない、個人的な感想ですが。
一応、過去にこれを実践して、テスト結果が落ち着いた生徒はいます。
即スキップ戦法
これは多くの人がやっていると思います。
基本的に定期テストでは、すぐに解法が思いつくかどうかの勝負です。
解き始めて少しでも詰まったら、即スキップして次に進んだ方が無難です。
変に粘ってしまうと、時間を無駄にしてしまいます。
時間を無駄にしたことが更なる焦りを呼ぶ危険性もあります。
原則として、即スキップした方が立ち回りとしては安定します。
さらに言えば、後から戻ってきた際にすんなり解けてしまうこともよくあります。
どうやら潜在的に脳にそういう能力が備わっているようです。
入試などの応用問題では、多少粘ることも必要です。
即答できる問題ではないので、粘り強く考えなければ、なかなか解答にたどり着きません。
しかし、粘りすぎても時間不足に陥ります。
これに関しては、実際に過去問を演習してバランスを掴むしかないですね。
捨て問戦法
即スキップ戦法の派生形で、こちらは完全に問題を捨てる戦法です。
時間配分において重要な考え方になります。
テストで重要なことは、得点できる問題を確実に得点することです。
得点確率の低い問題に時間を使うことは、基本的に避けたほうが良いです。
たまに「時間が足りなかった」という生徒がいます。
そういう生徒に限って、難しい問題に挑戦して時間を無駄にしているケースが多いです。
得点できる確率の高い問題にしっかりと時間を使うことが第一優先です。
90点を狙って70点になるより、80点を狙って80点を取る方が時間効率が良い訳です。
自身の成績状況にもよりますが、思い切って問題を捨てたほうが点数は安定します。
応用問題に挑戦するよりも、基本問題の見直しに時間を使った方が得点の伸びる生徒は多くいます。
最期に
中学生以降は基本的に満点を狙うことは難しいです。
繰り返しになりますが、重要なことは『得点できる問題を確実に得点すること』です。
ですから、解けないことに焦る必要はないです。
今の自分のベストを尽くすことだけに集中すれば良いんですよ。