算数の中で一番重要な単元は『単位量あたりの大きさ』だと個人的には思っています。
『割合』や『速さ』はもちろんのこと、高校化学の『物質量(mol)』だって『単位量あたりの大きさ』です。
『割合』では『くもわ』、『速さ』では『きはじ(みはじ)』などの簡易公式を使って計算方法を指導されることが多いです。
しかしながら、『単位量あたりの大きさ』を理解していればこのような公式は必要ありません。本質的な理解で計算できます。
実際のところ、私自身も公式に頼って指導してしまうことが多いですが…
ただ、『単位量あたりの大きさ』の理解度の影響が出てくるのは、あくまでトップ層なのかなとは思います。
あと、個人的に算数の中で意外と重要だなと思っているのは『少数のかけ算・わり算』や『分数のたし算・ひき算』です。
上位層では何の問題にもならない単元ですが、中間層では大きな差になる可能性のある単元です。
小数点の移動は正確にできているか。通分は素早く正確にできているか。
計算問題の精度というのは中間層においては大きな武器になります。上位層においても、勝負の分かれ目になることはありますしね。
また、意外と差がつくのが暗算能力です。たし算・ひき算はもちろんのこと、かけ算・わり算についてもある程度暗算のできる子は強いです。
意外と、筆算の少ない子ほど計算ミスが少なかったりします。
個人的には、ワーキングメモリが優れているのかなと思っています。脳内に一時的に置いておける情報量が多いので、様々な処理能力が高いのです。
頑張って暗算していると、少しづつ能力が開発されていく気がします。まぁ、急激に変わることはないので、ある程度の諦めが肝心ですが。
普通に公立中学に進学する場合、小学校時代の算数で意外と重要になるのは計算力です。
計算力はどんな場合でも腐らないスキルです。特に正確さは重要です。
「文章題が苦手」と問題意識を持つご家庭は多いです。
私個人としては「じゃあ計算問題は完璧なのかな」と内心思ってます。
文章題ってパターン通りならわりと簡単に解けるようになります。
しかしながら、計算ミスってなかなか減らないんですよね。