個別指導塾で正社員として働いてきて、多くの生徒を指導してきました。
その中でも、この生徒は成績がかなり上がったなと感じた生徒がいます。
今回はその中から特に印象に残っている生徒を何人か紹介します。成績の上げ幅やその経緯など話せる範囲でまとめていきます。
内申点28→42
大手個別指導時代の生徒です。
中学1年生の2学期に入塾して、その当時は内申点が28でした。
その生徒が入塾して半年。中学2年生の1学期の内申点が42まで伸びました。
本人によると「勉強の仕方がわかった」とのことです。
これぞ大手個別指導のノウハウ!
というわけではありません。
私が独自に作った『テスト勉強の流れ』というプリントを読んで実践したそうです。その当時、教室の全ブースにそのプリントを掲示していました。
もちろん、その生徒に勉強の素質があったということは否定しません。ただ、その素質を開花させることができてよかったなと思います。
ちなみに、ワクベスでも同様のプリントは入塾時にお渡ししてますし、教室にも掲示してます。ごく一般的な内容で、特別なことは書いてません。
内申点28→38
プロ個別時代の生徒です。
中学2年生の冬休みに入塾して、その当時の内申点が28でした。
中学3年生の受験期、最終的に内申点が38まで伸びました。
全生徒が50名程度の小さな中学でしたが、学年順位も最高で2位まで取れました。副教科が苦手な子だったので、40までは届きませんでしたが5教科はオール5に近かったと思います。
成績が上がった一番の要因は、本人のやる気です。こちらの想定以上に頑張ってくれました。
「宿題少なくない?」みたいな雰囲気を出すので、焦って宿題を増やしたこともあります。そもそも、宿題以上のことを本人が自分で考えて勉強してましたね。
後日、某塾ナビにもレビューをしてくれていました。生徒・保護者の両人とも塾に好意的な様子で、それもあって頑張ってくれたのかもしれません。
「塾を嫌だと思ったことは一度もない」だそうです。
内申点22→26
プロ個別時代の生徒です。
元々その塾に通っていた生徒でしたが、いろいろあって、中学2年生の3学期から私の担当になりました。2年生の学年末の内申点が22でした。
その後、中学3年生の学年末で内申点が26まで伸びました。苦手だった英語も最後の最後に3がついて、嬉しそうにしてました。
指導する前は、その生徒の印象はあまり良くありませんでした。体調不良でよく休むし、ちょっと生意気そうな雰囲気もありました。
私の担当になってしばらくすると、印象が変わりました。宿題はちゃんとやってくるし、授業もまじめに受けてくれる。
体調不良に関しても、本当に体調を崩しやすい子で、学校も休みがちでした。それが勉強面にも影響していました。
その時すでに私は乗り気に。「テストの点数は何とか伸びそう!あとは体調管理だ!」と言って、生徒を応援してました。
生徒もなんだかんだ頑張ってくれて、5科目でオール3は取ることができました。
上位層の指導は、それはそれで楽しいです。ただ、個人的に達成感が大きいのは中間層の生徒の底上げができたときですね。
生徒の成績が大きく上がるとき
生徒の成績が大きく上がるときってどんな時だと思いますか。
素晴らしい講師の素晴らしい授業を受けたときでしょうか。
個人的に、今回の事例には2つのポイントがあると思っています。
1つ目は正しい勉強習慣の形成です。基本的には、授業よりもその後の演習が大事です。正しい勉強習慣の形成ができれば、効率的に演習ができます。その結果、学習効果が上がり成績も向上します。
2つ目は勉強に対するモチベーションの維持です。勉強は基本的には辛いです。その勉強を頑張り続けるだけのモチベーションをしっかり維持することは非常に大切な要素です。
授業がうまければ、特定の科目の成績は上げることはできます。しかし、全体の成績を大きく上げるには勉強習慣とモチベーションの管理が必要になってきます。
塾に通って成績の上がる生徒
今まで指導してきた中で感じるのは、素直な生徒は伸びやすいということです。言われたことを素直に実践してくれる生徒は、結果が出やすいです。
今までのやり方で結果が出ていないわけですから、結果を出すためには行動や習慣を変える必要があります。それなのに、自分の行動や習慣を変えない生徒も一定数います。
世の中が自分に合わせて変わってくれることはありません。変えていけるのは自分自身です。
塾を選ぶ際は、その塾に通うことで行動や習慣が変わるのか。そう言ったことも、判断基準の一つです。