【中3】受験対策の始まり

中3生は今週で通常授業が終わりです。

来週以降は過去問演習など受験対策に特化して指導していきます。

近年は受験日程が前倒しになった影響で、1月中旬に私立高校入試があります。

そのため、ゆっくり教科書内容を進めていると受験対策の時間が取れません。

春から計画的に教科書内容を進めて、何とかギリギリという感じです。

受験対策では主に過去問演習を行いますが、特に注意すべきことがあります。

最低点を上げることを意識する

最高点ではなく、最低点を意識することが重要だと考えています。

過去問演習をする中で、点数のバラつきを小さくしていくということです。

最高で90点・最低だと50点取る生徒

最高で80点・最低でも60点取る生徒

前者より後者の方が合格率は高いですよね。

入試というのは合格最低点を上回れば合格できますから。

ムダに高得点を狙う必要は無い訳です。

基本問題の取りこぼしを無くす

最低点を底上げするのに一番重要なことです。

例えば、数学について。

数学は問題ごとの難易度の差が特に大きい科目です。

しかし、入試では基本問題も応用問題も同じ配点であることが多いです。

応用問題を1問正解できるようにする

基本問題の取りこぼしを1問減らす

どちらも同じ得点ですが、後者の方が即時的に点数アップが狙えます。

特に数学が苦手な生徒にとっては重要な立ち回りになります。

そういった基本の取りこぼしを無くすことが第一目標です。

志望校次第ではありますが、高難度の問題は合否に関わることはあまりありません。

ほとんどの受験生が正解できないため、あまり差がつかないからです。

やはり差がつきやすいのは中難度の問題です。

そこを突破できるかどうかで合否が分かれることが多いです。

流れとしてはこんな感じです。

• 基本問題の取りこぼしを無くす
• 手が出そうな中難度の問題の対策をする
• 高難度問題はある程度は捨てて良い

ポイントは、無理に高難度問題の対策をしないということです。

ほとんどの受験生にとって高難度の問題の対策は不要です。

高難度対策は時間の割にリターンも少ないです。

それよりも他の科目や単元など、得点アップが狙えそうな部分に時間を投資する方が有意義です。

科目的には英・国・社が安定した生徒が合格しやすい印象です。

数・理は突如として高難度問題が多発して、得点率が下がることが割とあります。

どちらかと言えば文系科目の方が手堅く得点できる印象です。

ざっくりとした傾向と対策はそんな感じです。

もちろん、志望校や各生徒の得意科目などによって状況は変わります。

基本の考え方として参考にしてもらえればと思います。